応援メッセージ【2】

菜の花の会のみなさん、森のみなさん

 

私たち親子の森での生活は、

いろんなことがありつつも、

「どんな時でも、結局は、笑顔に救われるなあ、、。」

と感じる日々でした。

 

そして、特に、今は、世界中の誰もが、

自分や誰かの笑顔に救われると思う日々だと思います。

 

たくさん泣いて、

たくさん考えて、

途方に暮れて、

でも日々こなさなくてはならないことを、

こなしていくと泡のように消えていく日々。

 

けれども、

それを救ってくれるのは、

たわいもなくても、くだらないことでも、

なんでもないことでもいい、ふっと湧く、

「笑い」だと思います。

 

なんでもいいけれど、

子どもが笑ってくれたら、

大人は嬉しい。

 

子どもも、

苦しくて、もう嫌で、

泣いて怒ってばかりいるようなときでも、

大人が優しく笑ってくれたら、

やっぱり、嬉しい。

 

ピンチな時ほど、

追い詰められた時ほど、

「笑いでもしなきゃ、やってられない。」

ということ、あると思います。

 

笑うなんて、できる状況じゃないという時でも、

泣いて、叫んで、一息ついて、

ふ抜けになってる自分を発見して、

ふっと笑えると、

何か次の一歩が、拓けるかもしれません。

 

うちの子は入院中、

くだらない漫画やDVDを見て

笑っていました。

 

本当にくだらないなと思いつつ、

笑う我が子を見て、

でもこのくだらなさが、

今のこの子には必要なんだなと思いました。

 

 

人とのつながりをもちたい、

けれど怖いからもちたくない、

今日この頃。

 

病棟ですごす友だちの生活に想いを馳せてみても、

自宅で過ごす身にとっても、

「大変なこと」に目を向けると、

生活の息苦しさと不安は増すばかりです。

 

でも、

あえて、

大切なのは笑顔だと、

心に留めたい。

 

泣いてもいい。

怒ってもいい。

でも、笑いも大切にしたい。

何でもいいから、

なんにも笑えることなんか無いよ、という自分に対してでもいいから、

笑って欲しい。

 

どうしようもなく笑えない時は、

ほっぺたに手をあてて、口角をもちあげてあげて、

笑いを忘れた顔の筋肉に、笑顔ストレッチをしてあげてもいいと思います。

ついでに変な顔作って見て笑いを誘っても。

 

ちょっとでも笑えたら、

肩の力が抜けて、

また今日も一日がんばれるかもしれません。

 

笑うと、

セロトニンやナチュラルキラー細胞が増えるかもしれません。

 

笑うと、それを見た誰かも、

ほっとして笑うかもしれません。

 

きっかけは何でもいいけれど、

笑顔が伝播して増えていったら、

きっと幸せな気持ちが増えていくと思います。

 

 

森での生活をとりあえず卒業し、

自宅で経過観察をしている身としては、

今、この世の中の病院でがんばっているであろう、

入院している方とその家族、

看護師さんや、お医者さんや、働いている人たち、

いろんな方の姿や想いが目に浮かびます。

 

そして、とにかく、

この医療情勢が落ち着くまでは、

とにかく病院の負担を増やさないように、

自立して家で穏やかにすごせるようにしようと

思いながら生活しています。

 

 

ものごとは、

一色ではありません。

見方も、一通りではありません。

きっと何か、良いことがあります。

 

とにかく、

がんばっている、

きっとがんばりすぎているみんなにとって、

どんな日でも、

ふっと肩の力が抜ける瞬間がありますように、

と願っています。

 

きっと、どうにかなります。

きっと、なるようになります。

 

なるようになる道を歩くのだから、

どうせなら、少しでも笑顔を見つけながら歩いていくのが、

自分の道を幸せな道にする秘訣かもしれません。

 

難しい治療も、

世界中の人の努力の積み重ねで、

日々医療技術は発展しています。

でも個人の力では、医療技術は発展させられません。

でも、自分の気持ちなら、難しくても、

自分の力でどうにかコントロールできるかもしれません。

チャレンジしてみる価値があります。

 

 

今日という一日を、

みなさまが、少しでも穏やかな気持ちですごせることを願っています。

 

がんばりすぎないように、

がんばれるように、

みんなで一緒にがんばりましょう。

 

 

牧野智恵子